お客様からのご相談

IT/ICT(情報通信技術)を活用したシステム開発を外部から提案され検討しているが、本当に自社に必要あるのでしょうか?
どのように選択と判断を行えばよいでしょうか?
他社で実際にあった事例
ITやICTをどの機能領域で、そもそも何の目的で導入するのか、この結果会社の事業がどのように変わるのか(Before/After)のイメージが湧かない、というケースが見られます。
IT投資対その期待効果も科学的に分かっていません。
外部ITベンダーの営業が自社の経営上のお悩みやお困り事、あるいは現場の実態も知らずに他社の成功事例のうまい話を交渉材料として提案してくるが、会社ごとにベネフィットは違うはずなので、一度踏み止まって確認すべきことがあるはずです。
IT/ICT活用により(ITに置き換えることで)、全社的にまたはどこの組織でどんな問題を解消し、どんな課題を解決したいのかを明確にすること。
更には、データとデジタル技術を活用すれば、どの様な新たなビジネスモデルへの転換の可能性やどんな競争上の優位性を確立できるのかについても、第三者(経験者)の公平公正なリードのもと全社の関係部門間で話し合いの場をもつことが大切です。
いずれにせよ、IT、ICT、デジタル技術は将来の変革に必要な手段です。まずは、何をやりたいか、何を変革したいかを明確にすることから始めるべきです。
このためには、下記のような短期集中ワークショップで経営課題を抽出し、具体的なソリューション策を議論する場を持つことが大切です。
また、出来れば、ITシステム開発・ERPパッケージ導入またはDX推進による経営への期待成果と投資対効果(定性・定量)の試算を行うことも忘れてはなりません。
ポイント
ITシステム会社やERPベンダーの甘い口車に載せられてITシステムやERPシステムを導入したものの、営業で提示された導入目的とはかけ離れたモノが出来上がるのは、よくあることです。
そうならないように、ITシステムが有意義なものになるためにも、ITシステム開発のそもそもの目的を明確にし、全社関係部門の間でこの目的と変化点(現在の仕事で何が何に変わるか、それにはどのような意味が含まれるか、誰が得をして誰が損をするか、等)を擦り合わせ、しっかりコミットメントをしておくことが大切であります。
上記のような集中ワークショップ形式での方法論(一例)は、このための手段としても非常に効果があるはずです。
3P(Purpose-Principle-Practice)軸からのIT投資判断が重要です。
つまり、「Purpose」:そもそもの目的を明確にすること。次にこの目的を実現するために会社として表面的に「変えるモノ」と自らが「変わるコト」は何かを整理します。
この目的に対しまずは「Principle」:「ブレない基軸」が大切になります。会社が変革するにもこれだけは押さえておくべきという基軸があるはずです。企業の変革においても同様、そもそもの目的とブレない基軸は何かをしっかり見極めることが大切です。
IT/ICTの開発投資はこの2Pのもとで、3つ目のPである「Practice」:ITを生かしたオペレーションにより、自社にとってどのような「ベネフィット(利点)」が期待できるかを様々な視点から分析・明確化することと同時に、このベネフィットを実現できるようなオペレーションシステムを構築しなければなりません。
弊社はセッションリーダーとして、経営改革テーマの協働ワークショップをファシリテーションし、経営改革の成功要因の明確化と、3P軸に基づくIT投資判断に必要な情報提供を行います。
