お客様からのご相談

売れない不良在庫が溜まる一方、売れ筋商品の顧客欠品が起きており、資金繰りリスクが解消できません。
他社で実際にあった事例
営業(実需、受注見込み)と工場内での生産・在庫・供給計画のデータ連携、時間連携が同期化できておらず、各ロケーションでの在庫をリアルタイムに可視化できないというケースがありました。このためには、会社に適したERP/SCMパッケージシステムを導入する方法もあります。
会社に適したERP/SCMパッケージシステムを導入する方法もありますが、鳥瞰的な視点から経営のありたい姿と経営課題(IT・業務プロセス・構造・HRM)を抽出するために、経営・業務改革が必要なケースもあります。
個別の現象に対応して個別に対応するというのも良い場合もありますが、問題の本質がどこに潜んでいるのか分かりません。このため、全社利害関係者を巻き込んだ協働ワークショップにより、サプライチェーン上のどこにボトルネックがあり、どこで個々のお客様に対する付加価値を創り出しているのか、などのガチ対話と本音の議論をすることから始める必要があります。
しかし大切なことは、これらアプリケーションシステムを導入するに先立ち、パースペクティブ(全体観)の観点から「売れないモノは作りません」かつ「お客様を待たせません」といった二律背反のパラドックスをいかに解消し課題解決するかを考えなけれなりません。
アプリケーションシステム導入のみで解決できるようなITシステム課題では決してありません。
ビジネス活動モデルはどうあるべきか、中核問題はどこに潜んでいるのか、サプライチェーン上のどこにボトルネックがあるのか、取り組むべき重点課題は何か等などを整理したうえで、ソリューションとしてのITシステムはどのようなお役立ちが出来るかの探求を行うことになります。
このような全社を取り巻く矛盾やジレンマ、あるいは様々な経営課題に対し、弊社独自の「アスク方法論」を生かした経営・業務改革の推奨をご提案いたします。
以下は弊社「アスク方法論」の特徴です。
- 弊社をセッションリーダーとするお客様(参加者)主導のビジネス・ワークショップ形式です。
- 多数企業での実績と経験から全体の時間軸上で個別作業内容の濃淡の調整と効果的な時間配分が可能になります。
- 参加者の副次的効果として、経営・業務改革の方法論を体得ができ、自らが他のテーマへの応用展開も可能になります。
- 実践的な「ロジカル・シンキング」と「ソフト・システム思考」とのうまい組み合わせから発想の転換と具体的な成果を生み出すノウハウが詰まっています。(論理だけでは人は動きません。)
- 経営・業務改革の手順(簡易サンプル図)による短期間での企画構想と「経験学習サイクル」による実行の両輪からなり、具体的な経営成果と参加者の学びの相互作業を探求することになります。
ポイント
お悩みの原因は、表層的には各プロセスとデータ転送の非連携・非同期にあります。
しかし、さらにこの本質はITとシステムの要因のみならず、組織の構造(壁)や経営の仕組み(権力バランス)に則したコミュニケーションの質、各担当者間の思考の質(視野・視点・視座)に起因することが大きいと言われています。
会社組織が混沌とした状態の中では以下のような思考が非常に重要になります。
問題状況は直接的な因果関係だけではなく、色々な事象が網の目のように連なり、影響し合うことで発生します。
下記のような因果連鎖図を作成することで、会社独自の中核問題、問題の本質(根っこ)を掘り起こし、これに起因する重要課題は早めに解決しておくことをお勧めします。ITシステムに関係なく、これだけでもそこそこの成果は期待できるはずです。
今回のお悩みの原因は何か、を全体的観点から構造的に分析し、その根っこを掘り起して根本的な解決策を提言します。この実践手法とアプローチ方法、そして思考技術として、弊社の「アスク方法論」を活かすと効果的です。
※思考技術とは、思考フレームワーク(経営を考えるうえでの思考の枠組み、情報を整理するうえでの定石です。
「物事は単独では存在しない。チキンとしたものの見方のできる人、できない人」を様々な事例をあげて学んで頂きます。この思考技術を学ぶことで、曖昧な物事の因果関係や複雑な課題解決を自ら考え、応用できるようになります。
更にこの課題解決のための実行は、アクション・プランニング(仮説)⇒検証⇒内省(結果の振り返り)⇒教訓の引き出し➯ストレッチ目標の見直し⇒新たな状況(または課題)への適用、といった 「経験学習サイクル」を回しながら(経験をノウハウに変えながら)成果を高めるアプローチを現場で支援いたします。
課題解決や新たな課題解決手法の体得だけでなく、参加者はこの経験学習サイクルの中で内省を通じ様々な学びと成長があると思います。この後で、ITシステムの有用性と有効性を踏まえた投資の対象範囲と優先順位の決定を行っても遅くないと思います。この間はたった2カ月前後にすぎません。その方が結果的にはROIも高まると考えます。
