あなたの会社が生き残る方法は
ここ数年、コロナ禍によって市場が急激に変化しています。
それまで安定していた業界や個々の企業が、一転して苦境に立たされたり、逆にコロナ禍で変化した環境に対応して急激に伸びた会社もあります。
そのように変化する市場への対応力が求められる一方、資本主義経済が産声を上げてから常に変わらない真理も存在します。
競合企業ベンチマークとは
紀元前440~385年ころの劇作家で、世界史で習う「ペロポネソス戦争」前後に活躍していたアリストファネスは次のような言葉を残しています。
孫氏で「彼を知り己を知れば百戦して殆うからず」と書かれたのも紀元前5世紀ころと言いますから、人類はすでに約2500年に「敵に勝つために、まず敵を知る」ということに気づいていたということになります。
ちまたでは、競合ベンチマーク調査を行うことで「ライバル企業と自社の製品やサービスの違いを知りましょう」、「敵を知らなければライバルには勝てません」というマーケティング企業さん、調査会社さん、コンサルティングファームさんが多々あります。
ライバルを知るといっても、単にライバルの作っている製品・提供しているサービスを、自社のそれと比較するというのでは意味がありません。
製品そのものはリバースエンジニアリングによって、サービスはマーケティング調査によって、外側から観察していくことでもある程度把握できます。
ただ、製品やサービス・営業・マーケティング・サプライチェーン・設計開発など、それぞれの側面にだけ特化した競合調査を行っても、その裏にある意思決定スタイルや人間関係性・組織学習などは見えてきません。
あなたのライバル会社は「ただ良いものを作っている」のではなく、「良いものを作れる基礎体力を鍛えている」「成功や失敗の経験から多くのことを学び続けている」のかもしれません。
アスク総合研究所の競合企業ベンチマークとは
アスク総合研究所の競合企業ベンチマークは、まさに「ライバルの強さの本質を知る」ことを目標としています。
クライアント企業様の目標・目的の達成のために必要な可視的な情報・データはもちろん、対象企業の暗黙の決め事、リーダーシップ、雰囲気や風土、お互いの関係性、組織学習能力、意思決定スタイルなど、水面下にある情報も入手いたします。
また、単に調査結果や情報提供に終始することなく、それら情報・データから目標達成・課題解決に有効な打ち手をご提案できるのもコンサルティングファームとしてのアスク総合研究所の強みです。
調査対象
製造業を強味としますが、どんな業種・業界のベンチマーク調査も可能です。
全業種・業界・職種の調査が可能ですが、製造業に限ると近年の実績として多い業界は、以下になります。
- 電子部品
- 半導体
- 電機・機器
- 自動車部品
- 物流
- 精密機械・部品
- 医療関連(機器・医薬品)
- 機械・機械部品
- 化学品
上記以外で過去の実績として、国内・海外の自動車メーカー、建設機械、航空機、素材、食品加工、建設などもございます。
調査範囲
調査先企業のビジネスモデル、技術開発戦略から設計・開発、生産技術、調達購買、生産管理、販売体制、製造 現場に至るまで幅広い範囲の調査が可能です。
調査領域
国内のみならず、海外の企業の調査も経験豊富です。
調査内容のご提案
そもそものベンチマーク調査の目的に見合った調査項目と成果物イメージをまずは弊社よりご提案いたします。
調査期間
案件のボリュームにもよりますが、おおむね最短で以下の通りです。
- 国内:最短20日間から
- 海外:最短30日間から
調査費用
国内調査の場合は、1案件につき100万円からとなっております。
調査の目的等に合わせてご提案させて頂きますが、ある程度難易度の高い内容の調査の場合はオプション料金が発生することがございます。
- 過去の事例としては、50万円~1,000万円程度となっております。
海外調査は、多少割高になりますので、ご相談ください。
調査の精度と深さ
弊社からのご提案内容を参考に、具体性と粒度を考えた深堀の調査内容をお客様からのヒアリングをもとに作成し、お客様との合意の下調査に入ります。調査中は調査結果の精度と各情報・データ間の整合性を精査します。
調査のスピードとデータ鮮度
情報・データは鮮度が大切です。
極力短期間でのベンチマーク調査をおこない、合目的性をもったアクションへ効果的に生かして頂けるよう努めています。
調査結果の生かし方
弊社は経営コンサルティング経験豊富なコンサルタントがベンチマーク調査前・後の情報・データの効果的な生かし方について、お客様のご要望によりアドバイスまたは活動支援も行います。
調査の多様性
単純に興味深々の調査先企業の簡易ベンチマーク調査(基本調査)から、いかに勝つか、いかに儲けるかを実現するために必要な競合他社ベンチマーク調査まで幅広い意図で対応することができます。
調査活動の信頼性
2000年頃から(弊社設立以前)ベンチマーク調査を継続して行ってきているため、多くの調査企業の多様な内部事情や調査リスクにも問題なく対応してきました。お約束した情報・データは必ず把握します。お客様の守秘義務遵守は大前提です。
成果物の種類
- 財務データ(会社単位でなく事業単位、チャネル単位、製品単位の売上高、利益、交差比率比較データなど)
- プロセスデータ(オペレーションにおける業績指標およびデータ)
- 開発・製造・販売・物流の人・業務プロセス・組織の特性と具体的な仕事の特徴、その他実態、戦略情報など(「~が存在する」レベル→「~どのように機能している」、「どこにどのように影響している」レベルまで追究)
調査方法
以下のような調査方法により、調査対象企業の調査を行います。
一般的な調査会社と比較し、長年のコンサルティング実務のよって培われた大手企業への太いパイプを有効活用した直接ヒアリングを行えるのがアスク総合研究所の強いです。
- 観察法
競合企業の販売店(アンテナショップ、代理店、直営店など)をたずね、顧客の購買行動を観察したり、顧客と普段着の会話を交わすことによってきわめて多くの知見や新たな生きた情報を得る。 - 競合企業のキーマンからの直接インタビュー(覆面取材→直接取材)
アスク総合研究所では、1000人以上の企業に太い情報ルートを持っております。
クライアント様との打合せから事前に質問表を作成し、合目的性に見合った具体的な情報を抉り出し、その情報ルートを通じて、競合企業に勤めている社員に直接取材し、社内情報を含め様々な具体的事実情報を収集します。
また、インタビューは複数人と対象とし、収集した情報の正確さ、つまり事実なのか、意見なのか、見通しなのかの判断とその根拠・背景を精査します。
また、実態把握のみならず、将来のビジネス方針・戦略や投資計画などについても調査可能です。
※海外(香港、上海、欧米など)にも情報ルートを持っていますので、海外及び国内企業の情報収集が可能です。
直接取材による情報の検証方法として、競合企業に影響力の強い関係者を通じて情報収集することもあります。
株主、仕入先/取引先、金融機関など、競合企業に影響力の強い関係者を通じて情報収集を行います。
特に競合企業のターゲット市場とマーケティング・ミックス戦略6P(製品、価格、流通チャネル、販促、販売プロセス、要員)の枠組み情報を得られます。
- 競合企業の詳細な製品情報や価格/原価情報
- 新製品開発情報、事業方針や経営理念
- 業務拡大に伴う求人情報
- 組織図
- 商品企画・設計・開発・試作までの商品化プロセス
- 製造工程の人・モノ・情報の流れ
- ITシステム化投資・運用方法
- 本社間接部門の機能・サービスなど
調査項目設定の考え方の一例
経営
- 事業部単位の損益推移
- 経営管理システム
- 製品/事業単位でのポートフォリオ(負け犬/問題児/花形/金のなる木)
- GRC(ガバナンス、リスク、コンプライアンス)の仕組みと運用方法
- 技術動向、事業環境動向のモニタリング機能
- 全社組織体制と人員構成(事業部制、カンパニー制、など)
- コーポレート・スタッフの職務内容と人員構成
販売・サービス
- 広告・キャンペーン戦略
- 市場・顧客ターゲットと販売戦略
- 販売チャネル構造(グローバル/エリア/国内)と各チャネル特性・展開方法
- 販売方法・手法
- 販売体制と人員構成
- コールセンターの体制と特性
- アフターサービス体制(組織と人員構成)とオペレーション
設計・開発
- お客様の声→商品企画のプロセス
- 商品化プロセス(設計・開発~試作)およびゲートと評価基準
- 設計品質の管理体制、品質保証制度
- 製品開発基本方針(FMC/MMC)
- 設計・開発の組織構造と技術者(専門性)配置
- 研究開発(R&D)体制と中長期人材投資計画
- 技術拠点戦略(設計拠点、工場内)
- R&D比率(対売上比)推移
- 外部開発パートナーと役割
- 強味の固有技術
- 未来の技術開発方針(新製品・新規事業分野)
- 特許出願状況と特許戦略
生産・購買
- 設計と製造のデータ/プロセス連携方法
- 製品原価と原価構成コスト
- 全体経営機能(販・調・製・物)のビジネスサイクルタイム
- 製・販・物流のプラットフォーム(ITシステム・多機能・配送網など)
- 購買体制(集中/分散など)
- 仕入先
- グローバルSCMプロセス/拠点構造(情報とモノの流れ)
- 工場内直接・間接人員比
- 生産拠点の組織構造と人員構成
- 生産プロセス(生産方式・モノ作り工程・役割)と人員構成
- 基幹業務(販売・生産・購買・在庫の計画・管理)のITシステム
- 製造現場の既存設備、MES等、自動化体制
- 新設備(自動化含む)投資計画
- 今後のグローバル生産拠点戦略
- 拠点内棚卸回転率(安全在庫、戦略在庫)の方針
- もの作り品質管理体制
全社管理
- 企業全体に及ぶ管理指標(KGI/KPI)
- 過去・未来の投資対象と投資額
- 売上拡大/シェア獲得の戦略
- 未開拓市場(ブルーオーシャン)戦略
- 撤退戦略、参入障壁が高い分野
- 中途採用方針・計画
- 業績評価、人事評価システム
- 賃金体系と特性
- 社内人材教育システム
- コストダウン対応方法
- 資格認証制度
- SDGs「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」への対応
サプライチェーンの実態調査項目の設定方法例
国内大手電機メーカー様のご依頼で韓国系大手電機メーカーのサプライチェーンを調査・分析したときに使用した調査項目の設定方法の一例です。
このように実際の調査に入る前に、クライアント企業様と綿密に調査項目の擦り合わせを行い、調査の目的に最適な項目を抽出します。
競合企業ベンチマーク調査の進め方
アスク総合研究所の調査の進め方は、
ベンチマーク調査内容のサンプル
以下にベンチマ-ク調査内容のサンプルを示しますが、テ-マを絞って確認必要事項のみのベンチマ-ク調査も自由に行えます。